• コーヒー豆

    コーヒー豆は、コーヒーノキから採取される種子のこと。
    コーヒーがいつ頃から人間に利用されていたかは、はっきりしていない。
    果実の赤い果肉は甘く食べられるため、種子の効用を知る機会も多かったと考えれば、有史以前から野生種が利用されていても不思議ではない。
    実際、アラビカ種は原産地エチオピアで古くから利用されていたとする説があり、リベリカ種は西アフリカ沿岸でヨーロッパ人が「発見」する以前から栽培・利用されていた。
    生産されたままの生の状態である生豆と、加熱加工された焙煎豆に大別される。
    焙煎・粉砕したコーヒー豆を湯や水で抽出したものは、コーヒーと呼ばれ、嗜好飲料として世界中で愛飲されている。
    また、焙煎豆を菓子としてそのまま食することもある(チョコレートなどでコーティングすることが多い)。

    コーヒーの花コーヒー農園コーヒーチェリー生豆

  • カカオ

    カカオノキ、ココアノキとも呼ばれる。
    収穫期は産地によって異なるが、概ね年2回で乾期と雨期に行われ、収穫された果実は果皮を除いて一週間ほど発酵させ、取り出されたカカオ豆は、ココアやチョコレートの原料とされる。
    カカオマスとは胚乳部分を粉砕・焙煎してすり潰したもの。ココアとチョコレートの共通原料。
    ココアバター(カカオバター)はカカオマスから分離された脂肪分。カカオマスは約55%の脂肪分を含む。
    チョコレート ココアバターを加えたカカオマスに、砂糖、ミルクなどを加えて作られる。
    薬用としてテオブロミン 利尿作用・筋肉弛緩作用、カフェインは覚醒作用
    ココアバター ヒトの体温で溶ける植物性油脂として、座薬、軟膏の基剤
    生産 全世界の生産量はアフリカが3分の2以上を占め、残りをアジア・オセアニアと中南米で分ける。
    カカオ生産の特徴として、バナナやコーヒーといったほかの熱帯性商品作物と違い、大規模プランテーションでの生産が一般的ではないことが挙げられる。
    こカカオの木は陰樹であり、大きくなるまではほかの木の陰で生育させる必要がある。
    一方で、プランテン・バナナのような大きくなる木との混栽には適しているため、自給的な小規模農家が片手間に商品作物として栽培するにはきわめて適している。

    カカオの花カカオポッドカカオポッドの中身乾燥させたカカオの実

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