あずき、ささげ、いんげんまめ、花豆、えんどう、そらまめ、ひよこまめ、レンズ豆等がこのグループに属しており、乾燥豆の重量の50%以上が炭水化物です。
また、これらの豆は、たんぱく質を約20%と豊富に含む一方、脂質は約2%とほとんど含んでいません。
このため、健康維持やダイエットに最適な"低脂肪・高たんぱく"食品ということができます。
炭水化物は、単糖類に分解されて消化吸収可能な糖質とそれ以外の成分からなり、このうち糖質は私たちが体を動かしたり体温を維持するために必要なエネルギーの主要な供給源となっています。
脳、神経系、赤血球、筋肉等はブドウ糖を唯一のエネルギー源としており、適切に供給されない場合は、これらの正常な働きに支障を来たしかねません。
豆類全般にわたり豊富に含まれているたんぱく質は、約20種類あるアミノ酸の組み合わせで構成されています。
たんぱく質は、体内でアミノ酸に分解された後に再び合成され、筋肉、内臓、皮膚、血液等身体を形づくります。
アミノ酸には、体内でほとんど合成できない種類があり(9種類、ただし、乳幼児期は10種類)、「必須アミノ酸」と呼ばれています。
必須アミノ酸は、必ず食品から摂取しなければならない上、1種類でも一定量に満たないものがあると、それが制限要因となって、体内でのたんぱく質合成が効率的に行われません。
このような意味で、先人の知恵ともいうべき赤飯、豆がゆ、豆ごはん等豆を混ぜたご飯は勿論のこと、ご飯におかずとして豆料理を添えた食事は、おいしいだけでなく栄養学的にも理にかなった食べ方なのです。
大豆及び落花生がこのグループに属しています。大豆は、乾燥豆重量の約20%が脂質で、搾油原料として世界的に広く利用されています。また、たんぱく質も30%以上と非常に多く、「畑の肉」と呼ばれるのはこのためです。炭水化物の含有率は約30%で、落花生は、脂質の含有率が約50%と極めて高く、たんぱく質も25%あり、大豆とほぼ似通った栄養成分構成となっています。 また、いずれのグループに属する豆も、ビタミンB1、B2、B6等のビタミンやカリウム、カルシウム、マグネシウム、鉄、亜鉛等のミネラルを豊富に含んでいます。
豆類には、全般的に、炭水化物・脂質のエネルギーへの転換やたんぱく質の分解・合成など体内で非常に重要な役割を担っているビタミンB群が豊富に含まれています。
豆類には、ご飯(精白米)の約10倍のビタミンB1が含まれており、豚肉を始めとする肉類などとともにビタミンB1を多く含む代表的食品です。
体内で糖質を分解してエネルギーを発生させる際、酵素の働きを助ける補酵素の役割を果たしています。
このため、ビタミンB1が不足すると、糖質をエネルギーとしてうまく利用できず、疲れやすくなったり、手足のしびれ・むくみ、動悸、食欲不振等脚気の初期症状を起こします。
また、脳・神経は糖質が唯一のエネルギー源であるため、ビタミンB1が不足すると、イライラしたり協調性がなくなるなど精神状態が不安定になるといわれています。
ビタミンB2は、肉類、乳製品などの動物性食品に豊富に含まれていますが、豆類にも比較的多く含まれています。
脂質のエネルギー転換や細胞、皮膚、髪、爪等の再生を助け、成長を促進します。
さらに、動脈硬化や老化を進行させ発がん性もあると言われる過酸化脂質を分解し、その生成を防ぐ働きを持っています。
ビタミンB2が不足すると、まず、口内炎や口角炎、目の充血、肌荒れなどの症状が現れますが、成長期の子供の場合は発育にも悪影響を及ぼします。
ビタミンB2は、脂質の摂取量が多い人ほど不足しやすいビタミンです。
また、糖尿病になると、糖質だけでなく脂質の代謝も停滞し、高脂血症、動脈硬化等の合併症につながる恐れがあるため、ビタミンB1とB2を同時に十分摂取する必要がありますが、豆類はこれらを合わせて効率的に摂取できる優れた食品です。